理事会をブチ切れさせた 朝青龍「遅刻」の大失態

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「積もり積もったものが」

   しかし、度重なる不祥事のすえに遅刻は、理事たちにとってあり得ないことだった。理事会のムードは完全に『怒』に変化。

   部屋に入った朝青龍が説明をし、理事から「応接室で待っていなさい」と言われて出てきたのは15分後。横野によると、部屋を出てきた朝青龍はホッとした表情で、『引退の顔』ではなかったという。

   が、このあと理事会で2回目の挙手が行われたが、今度の選択肢は『解雇』か『出場停止』。遅刻が影響したのか、『解雇』7に『出場停止』は5だった。

   それでも「今日いきなりは可哀そう」という温情派の理事から意見が出て、14時30分から再度、朝青龍の話を聞く3回目の理事会を。

   そこで朝青龍が10分ほど説明し部屋を出た直後、今度は友綱親方など3人の理事が朝青龍の待機する応接室に出向き、話し合い。この間5分足らずだが、どうやらここで引退の説得が行われたようだ。

   3人の理事が引き揚げてわずか3分間で朝青龍と高砂親方は引退を決意し、理事会室へ出向いた。

   曙は「すごいドラマですね~、ボクが辞める時はコンナデハなかった」。

   キャスターの小倉は「これまで決めることが遅かった協会が、昨日は速かったね。これだけ重要な問題なのに結論が早いのは、ちょっと違うのではという感じが……」と、理事会の対応に疑問を。

   これにコメンテーター中、唯ひとり朝青龍に辛口のNHK相撲解説者、舞の海が「おそらく表に出ないいろんなことがあったと思う。親方たちは、相当がまんにがまんを重ねてきた。とくに巡業部の怒りは半端じゃなかった。それが積もり積もって一気に出たのでしょう」と。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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