「虚偽記載は重大犯罪」
与良正男は、「虚偽記載があたかも形式犯のようにいわれているが、だれからもらってどう使ったかを公表するというのが報告書。選挙で判断するもとになるものだから、これにウソを書くのは重大な犯罪だ。民主主義の根本にかかわる」といった。その通りだ。
それでなくても小沢幹事長は、「日本改造計画」(1993年)以来、政治改革の旗を振り続けてきた。その趣旨は、政治資金の透明性を高め、国民の監視を強めることだった。今回の件で、いってることとやってることが正反対だと、わかったわけだ。検察のリーク効果である。
そこから浮かび上がったいちばんの疑問は、なぜ不動産を取得する必要があるのかだ。それ自体は合法かもしれないが、金額がでかすぎる。政治的・道義的なイメージはグレー。そんな人物が主導して参院選を乗り切れるのか? 話はまだ、第2幕があるとみていい。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト