「貴乃花へ1票」の親方廃業 見殺しにしていいのか

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<テレビウォッチ>貴乃花親方を理事に選んだ相撲協会の理事選挙で、貴乃花に投票したと、立浪一門から安治川親方が名乗り出た。しかし「迷惑をかけたから」と、廃業するのだという。いわば捨て身の造反だった。

「けじめを」と廃業

   安治川親方は元前頭「光法」。伊勢が浜部屋の現役関取安美錦から年寄り株を借りて、宮城野部屋つきの親方として後進の指導にあたっていた。

   親方は「角界を変えてほしかった。貴乃花親方を尊敬していた。自分の気持ちに素直に1票を投じた。後悔はしていない。反省はしているが」といった。

   だれにも相談せず、結果が出た後で貴乃花親方には「8票目になればと投票した」と、退職する旨も伝えたという。退職するのは、「一門の和というものがあり、株をかしてくれた親方に迷惑をかけたから、けじめを」と。

   立浪一門で落選した大島親方には頭を下げたが、親方は「気にしなくていいから」と言ったという。安治川親方は「いまはすがすがしい気持ちです」と話した。

   みのもんたが、「辞めざるを得ませんか?」

   中沢潔は、「良心に従って投票し人が初めて出た。しかも、自分から名乗り出て、変化が欲しいからというのだから、喝采ものだが、それが相撲界から出て行かなくてはならないとは悲劇ですね」と嘆く。が、これが相撲界の現実だ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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