<テレビウォッチ> 「小沢幹事長は不起訴」の方向で、東京地検特捜部が最終検討していると、新聞、テレビが一斉に報じた。例の土地取引と資金操作の政治資金報告書への虚偽記載の件で、小沢幹事長の直接の関与の立証が難しいということのようだ。
「ずーっとグレー」
これ、普通なら絶対に出てくるネタではない。元特捜検事の若狭勝に、みのもんたが電話で聞いた。
「検察から流れた?」「そうですね。特捜のだれかから伝えられた可能性がある」「秘書が3人逮捕されて起訴されても、小沢さんには関係がないと?」「刑事事件としては、そうですね。有罪にするだけの証拠が得られなかった。しかし、政治的責任は別です」
しかし、みのは意味がわからないらしく、「小沢さんは対決に勝ったんですね?」「小沢さんは正しかったんですね?」とくり返す。
見かねたか、片山善博が「そうじゃない。不起訴は、クロだとまではいえなかったということ。シロといったわけじゃない。だから、民主党と小沢さんはずーっとグレーのまま参院選挙になる」
これが「政治責任」というやつなのだが、みのはまだ分からない。「政治資金で土地を買おうが、奥さんの名義にしようが関係ない?」
片山「そうじゃない。一般の人が何億という金を家族の名義にしたら、生前贈与じゃないかと、税務署に呼び出される。権力者だろうと,法の下では平等でなくてはいけない」
「有権者が決めること」
みのはなおも、「鳩山首相は、小沢さんで参院選挙に臨むといっている」
片山「それは、有権者が決めることです」
とうとう最後まで、みのには意味が分からなかった。
特捜の捜査方針が、もし独自ダネとして報じられたらどうなるか。間違いなく、書いたメディアは翌日の会見から追い出される。そんな話をわざわざリークする特捜の意図は何なのか。ここを見ないといけない。まだ勝負はついていない。
みのは、「3人の秘書の方達の人生はどうなるんですか?」
片山は「つらいものがありますね。親分はそこまでみてやらないといけない」
「ご苦労だったと、ひとり4億円づつとか……」(笑い)
片山「その金の出所が問題になる」(大笑い)