公共工事とハマグリ急減の関係 密漁も追い打ち

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<テレビウォッチ>番組のオープニングトークでキャスター小倉が「私は魚介類のなかでも貝が好きで、とくにハマグリのお吸い物なんかちょっと贅沢ですがおいしいですよね~」と、ハマグリの話を。

全盛期の4分の1

   ネタもとは東京新聞朝刊(2月1日付)。大ぶりのハマグリの6割が獲れる茨城県鹿島灘で、全盛期の漁獲高の4分の1に激減しているという。

   綺麗な細かい砂のなかでしか育たないというハマグリ。茨城県大洗から神栖市にかけての遠浅が、ハマグリの生育環境に最適といわれ,大ぶりで味もいい。

   ところが、1980年代に年間1000トン前後あったのが、98年ごろから減り始め、2008年は500トンを割り込んだ。昨09年はさらにその半分250トン程度という。

河川整備や港湾建設

   原因は、利根川や那珂川からの土砂が河川整備で減ったことや、鹿島港などの建設で潮の流れが変わり、均等に土砂の堆積が行われなくなったかららしい。

   漁協では稚貝を放流し育てているが、追い打ちをかけるように密漁が横行し手を焼いているという。

   小倉は「おいしいハマグリが食べられる機会がだんだん減ってしまうかもしれませんね~」。

   たまにはハマグリのお吸い物をとスーパーの売り場に行っても、売られているハマグリは小ぶりの中国産。これではちょっと……。『コンクリート』が壊す生態系はこんなところにも影響が出ているようだ。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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