「総理公邸よりスゴい」官僚公邸 マスコミに「まだ」見せない理由

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<テレビウォッチ> ご存知、へそ曲がり玉川徹の「ちょっと待った総研」。今日(1月29日)のテーマは「公務員宿舎」だ。玉川は「もう、8年も追ってます」というが、まずは究極の公務員宿舎から。これを「公邸」というんだと。

「4月までには」

   首相、官房長官、衆参両院議長、最高裁長官……これらはわかるが、かつては官僚のトップにも公邸があった。たとえば、宮内庁長官、検事総長、人事院総裁……など23戸。これらは、廃止か会議室に転用とされていたが、なかには転用時期が延びたものもある。

   「ちょっと油断してると、そうなる」という玉川は、内閣法制局長官公邸に注目した。ここは首相公邸の建て直しの際、小泉首相(当時)が一時公邸として使ったのだが、そのとき「総理公邸より官僚の公邸の方が上なのかなぁ」とつぶやいたといわれるほどの豪邸だ。

   五反田・池田山という一等地で、玉川は以前から「見せてくれ」と、財務省にかけあっていたが、ダメ。今回敷地内に入ることはOKになったが、門から玄関前までで、内部は「セキュリティー」などを理由にやっぱりダメだった。

   玉川は2006年にも、当時の衆院議員に見てもらっていたが、河村たかし・現名古屋市長が、「宗教の大教祖みたいな、どえりゃぁ」といっていた。

   今回は、例の事業仕分け人の枝野幸男議員にぶつけた。「(転用を考えてるとしたら)甘いですね。財政がドンドン苦しくなっているときに、あとで売ろうなんて笑止千万」と切り捨てられた。

   追っかけて財務省からは、「必ずお見せします」と連絡が入ったそうだが、山口一臣が「見られちゃいけないものを片付けてるのかな?」、木場弘子が「2011年までには?」(笑い)、「いや4月までにはかならず」

「家賃補助に」

   さて次が、一般の公務員宿舎だ。玉川は、東雲に建設中の高層ビルを見せて、「銀座まで地下鉄で6分。もう建設中というので、昨年の事業仕分けも逃れた」という。これまでの基本方針は、「財政健全化」のために、都心の宿舎を売却して郊外に集約、というのだが、玉川はこれ自体に疑問をぶつけた。

   タワー宿舎を予定している埼玉県朝霞の米軍宿舎跡地。いまは金網で囲まれたままだが、30年間放置してきたために、手つかずの自然の森になっていた。カメラの前をタヌキがのそのそと横切り、クワの実が落ちている。

   ここで玉川は、公務員宿舎は何のためにあるのか、と問う。現在の公務員宿舎は、22万4000戸、簿価で2兆2074億円になる。国の財政状況を考えれば、資産売却で借金を減らすべきではないか。

   また宿舎は、福利厚生なのか。緊急対策なのか。「都心から40分では、緊急には遠すぎるし、福利厚生の必要があるのか。この森を壊してまで作る必要があるのか」と。

   これについて枝野議員も、「事業仕分けでも、なぜもち続けたいのかがわからなかった。政治が指示をだすべきでしょう」という。仕分け人からは、「必要な数を把握すべし」「家賃補助にせよ」「宿舎建設で緑を伐採?」という声が出ていた。朝霞については、「自然をうまく活用して残すべきでは」といった。

   大谷昭宏が、「ホントのタヌキがどっちに住んでるかですよ」(うまい、笑い)

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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