取材が甘い?
いや、事実だったのだ。騒ぎが最初に表に出て協会が「厳重注意」とした時点ですら、協会から報道までずいぶんとアバウトだった。
会見した朝青龍は「武蔵川親方から、『相撲はよかったが、ダメだよ』といわれた。反省してます」と薄笑い。殴られたという「マネジャー」は、ブログで「横綱には何のわだかまりもない」と書いていた。
はっきりしてるのは、大勢の報道陣のだれ1人として、騒ぎのあった西麻布の現場にいってなかった。処理した警官にも聞いてなかった。週刊新潮だけが突き止めた、ということだ。
しかも、目撃者は「朝青龍が泣いていた」といっている。事件は場所中の1月16日未明だ。朝青龍にいったい何があったのかは、ことによると、別の展開があるかもしれない。なのに取材はそれを、突き詰めもしない……ゆるんでるのは、相撲協会だけじゃない?
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト