秋葉原事件と責任能力 今と「事件当時」の精神状態

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<テレビウォッチ>「秋葉原事件」の初公判が行われるきょう(1月28日)番組は、加藤智大被告と被害者の1人が交わした手紙を紹介する。

被害者への手紙

   阿部祐二リポーターが訪ねた元運転手の湯浅洋さんは、肺から肝臓に突き抜けるキズを受け、重傷を負った。「脇腹から背中にかけてしびれたまま」と言う湯浅さんは、被告からきた謝罪の手紙を見せる。

   「大変、申し訳ない話なのですが、私も事件の記憶がほとんどありません。ですが、私がやったことには間違いなく、その罪から逃れるつもりは毛頭ありません……私の罪は万死に値するもの、当然、死刑になるものと考えております」などと、被告は便箋6枚にわたって綴っているという。

   これに対し湯浅さんは「私も一緒に事件を考えながら2度と悲惨な事件が起こらないよう、私ができることをやって行きたいと思います……もっと君を見せてくれませんか。お願いします」と返事を書いた。

本村弁護士「問題は…」

   弁護士の本村健太郎は「被告の手紙は非常によく出来ている。自分の心情を正直に話し、文章もしっかりしている。現時点では精神状態もハッキリし、まともな神経になっていると思う。問題は事件当日の精神状態がどうだったかだ」と述べる。

   テリー伊藤は「被告は、事件の記憶がないと言っているが、レンタカーを借り、凶器を買い、携帯サイトの掲示板に犯行に至る自分の行動を逐一、書き込んでいる。心の回復段階で、記憶を甦らせたくないと避けている可能性もある。これは分からない」とコメント。

   検察側は責任能力が完全にあったとし、弁護側は何らかの精神障害があったと主張して減刑を求める方針だ、と阿部は説明する。裁判所はどういう判断が下すのだろうか。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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