「激安戦争」歓迎する人しない人 「買い分け」のススメとは

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<テレビウォッチ>「デフレで広がる激安戦争」と題して、廉価販売の現場を紹介する。

   (1)10分100円のレンタカー=3時間まで (2)東京-大阪間の高速バス=片道1人500円=ワンコインバスは1日6便10席限定 (3)250円弁当=埼玉県の1部で展開されている究極の薄利多売競争 (4)自販機=通常120円のカンコーヒーが80円、500ミリリットルのペットボトルが100円

安ければ…

   コストダウンの秘密をそれぞれの店では次のように説明する。(1)もともと自動車販売会社で、乗って気に入った車を購入してもらって利益を得るようにする (2)バスの座席を韓国で買う。日本では1個20万円ほどだが、韓国では3万円。ブランケットや制服のクリーニングをスタッフがやる (3)安く仕入れた食材を自社で調理。徹底した手作りで経費削減 (4)プライベートブランドを販売。自販機も自社で製造

   デフレ競争について、VTRで登場した流通ジャーナリストの金子哲雄は「行きすぎた低価格競争は、雇用、関連産業への影響が広がって労働者の収入を減らしかねず、景気を足踏みさせる恐れがある」として「消費者が、買い物全体の4分の3は節約志向を強めて安いものを、4分の1は雇用を守るために、国産品とか地元のものを購入して、買い分けるようにすればデフレを脱却できるのではないか」と語る。

   金子の意見を聞いていたロバート・キャンベル(東大教授)は「デフレを追っかけて購買力も下がって行くようで怖い。安ければいいということじゃない。全体を踏まえて、時間をかけていい素材で作られたものを選びながら、一方では安いものは安いところで、と考えて行けばいい」と話す。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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