「優先順位がある」
ところが、関係する自治体の都市再開発に合わせて工事を行うので遅々として進まず、これまで6790億円が投入されて完成したのは47.7キロ、工事進捗率はわずか5.5%。このペースで行けば完成は400年後になる計算だ。
視察した超党派の国会議員からも「莫大なムダ遣い。ぜひこの事業をきっちり仕分けしてもらう必要がある」との声があがった。
スタジオでは、元鳥取県知事の片山善博が「莫大な金を費やして今やる意味があるかということでしょう。他にやることがいっぱいある」。
また、TBS解説委員の川戸恵子は「こういう堤防の方法は間違っている。今は、水を逃がす遊水地をつくったり、空洞を掘って水を流すやり方。それに予算がないなか、優先順位ってありますよ」と。
コンクリートに流し込むおカネを早く堰き止めるのが先。でないと赤字はますます増えるばかりだ。
文
モンブラン