パジャマで外出禁止 上海の街のパジャマ事情

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テレビウォッチ>5月1日から始まる上海万博を前に、市当局が出した「パジャマ禁止」のおふれが物議をかもしているという。みんな笑っていたが、そのうち「日本だってねぇ」という話になった。

万博前に当局が指導

   若一光司と赤江珠緒が伝える「世界びっくりニュース」。上海万博は「より良い場所・より良い生活」をテーマに、10月末までの6か月間。史上最大の 242の国・国際機関が参加し、入場見込みは7000万人と、これまで最多の大阪6400万人を超えるという。うち外国人を1000万人と見込む。

   すでに四川からパンダが到着したり、LED照明で高速道路がライトアップされたりするなど、準備が進んでいる。そこで外国人客を意識して、昨2009年夏から市政府がさまざまなルールを作って、いわば住民のマナーの啓蒙を始めた。

   これがなんと46項目もある。たとえば、「順番を守って地下鉄に乗る」「クルマの窓からつばを吐かない」「エレベーターでは大声で話さない」「公共トイレのドアは閉める」などなど。

   若一は、「つばを吐くのは確かに多いですよね」

   赤江も「結構細かい」

   そして極めつけが、「パジャマ姿で町を歩かない」。VTRでは、自転車でゆくおじさん、乳母車を押す女性とかが出てきた。けっこう派手な模様が多いが、たしかにパジャマだ。

   「恥ずかしいということはないんですか?」と赤江。若一は「ないんですね。よく見かけます」という。その理由が面白い。

   ひとつが「富の象徴」。かつては一部特権階級のものだったのが、1980年代から普及。自慢したい気持ちの表れ? 次が、「住宅環境」。集合住宅では、トイレ、台所、風呂の共有が多く、私的空間と公的空間の境目がない。さらに、体裁より便利優先の「上海人気質」。

多い禁止反対意見

   で、これをめぐって賛否両論。反対派は「服装にまで干渉するな」「西洋崇拝だ」。賛成派は「上海のイメージを悪くする」「政府の決定は守れ」と、大騒ぎなのだと。

   世論調査では、パジャマでの外出は「非文化的行為・教養に欠ける」42%、「便利でよい」34%、「見たくないなら見るな」24%と出た。つまり、禁止反対の方が多いのだが、決着はつかない状態という。現実には、服装指導隊が出動したり、外出できるパジャマを開発したりという話もあるのだそうだ。

   赤江が「アメリカでは洗濯物を外に干すのが貧しさの象徴、というのがありましたね」

   鳥越俊太郎は、「日本だって、明治時代にはだか禁止とかね」「地下鉄の順番を守れ、は大阪の人にいいたい」(笑)

   若一は「大阪人と上海人は気質が近いかも」

   小木逸平が、「日本も、東京オリンピックとか万博で変わったことがあるのかもしれない」

   鳥越が「昔は日本人は駅のホームなどでつばをはいていた。それがなくなったのはそういうことかも……」

   若一「大阪万博でも、トイレをきれいにしようとか言ったな」

   鳥越は「社会主義が長いから、みな自分勝手。公共という概念がない」

   若一「上海の個人主義が強いことは事実でしょうね」

   いやいや、自分勝手は、いまの日本でもどんどん進んでおります。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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