<テレビウォッチ>歴代3位、25回目の幕内優勝を飾った朝青龍が、場所中深夜に泥酔、知人に暴力を振るい、パトカーが出動する騒ぎを起こしていたことが明らかになった。番組が話を聞いた目撃者によると、「(朝青龍は)路上で泣いていた」「死んでもいいと言っていた」という。
厳重注意5年連続
きのう(1月25日)相撲協会の武蔵川理事長から厳重注意を受けた朝青龍は会見で「酒のせいで迷惑をかけた。悪かった」と一応、反省の態度を見せた。
やくみつる(漫画家、相撲協会生活指導部特別委員)は「厳重注意も5回目となると慣れたもの。優勝25回目より慣れている感じがした。お相撲さんにとっては相撲をとれないのが1番のペナルティーだから、1日でも2日でも出場を見合わせようというのがあっていい。それくらいやらないと、懲りるタマじゃない」と指摘する。朝青龍の厳重注意は5年連続だそうだ。
番組コメント陣も、「やんちゃも含めて朝青龍だから嫌いになれない」と擁護する香山リカ(精神科医)を除いて辛口。渡邉美樹(ワタミ会長)は、「なめた朝青龍も問題だが、なめられている協会が悪い。横綱の品格を云々するならスタンダードを示して、それに対してノーだったら絶対に許しちゃいけない。なあなあと甘やかしているバカ親のバカ息子みたいだ」と話す。
去る「天敵」
テリー伊藤は、やくみつるの意見に賛同して「日本人の思っている横綱像がある。それは悪いことではない。強ければいいというのはほかの格闘技で出来る」とした上で「『サザエさん』だって、このご時世だから多少ぐれてもいい、と言っているようなもの。ほかでみんな、ぐれているのを見ているから『サザエさん』にはぐれてほしくない。なんでもかんでも自分の生活と同じようなところに引きずり下ろさなくていい」と語った。
朝青龍に苦言を呈し続け、「天敵」と称された内館牧子(作家)が横綱審議委員会を去る。協会にとっては「目の上のタンコブ」だったのかもしれない。今後は「土俵の外」から「厳重注意」してくれるのだろう。