名護市長選「反対派」が勝利 喜ぶ人と頭かかえる人

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<テレビウォッチ>沖縄・普天間基地の移転受け入れを争点とした名護市長選は、基地反対を主張する新顔の稲嶺進が勝った。名護市辺野古が移転先に浮上してから13年余の間に4度目の市長選だったが、過去3度は移設容認派が勝っていた。

「振興策」にもノー

   しかしこれも、基地受け入れと地域振興策の「アメとムチ」に揺れる沖縄の現実を象徴するものだった。名護市に入ったカメラは、振興策による再開発の一方で、シャッターの閉った商店街、失業率12.5%(2005年)という厳しい現実を伝える。

   鳩山首相は繰り返し「県外・国外移転」の考えを表明してきたが、今回の結果を受け、受け入れ派の現職島袋市長を応援していた仲井真知事も「普通(辺野古は)消えるが…」といった。

   また沖縄の他の地域への移転も難しくなったものの、代替案は形になっていない。首相は今朝(1月25日)あらためて、「5月までに国が責任を持って決着を」といったのだが……。

   赤江珠緒は「1600票差の勝利だったが……」

   鳥越俊太郎は、「基地反対がひとつ。もうひとつは、振興策がこれまで500億円もつぎ込まれていながら、箱ものばかりで、逆に農業は減るなど地域の自立する力は落ちていた。これが否定された」

   吉永みち子は、「積極的な賛成はもともといない。あきらめに近い(基地)受け入れだった。そこへ希望が見えた。ギリギリの選択だった」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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