<テレビウォッチ> きのう(1月21日)の衆院予算委は自民党の谷垣総裁が質問に立って、初の与野党党首対決となった。メーンは「政治と金」。だが、攻める谷垣、守る鳩山両氏ともお行儀がいいというのか、「攻めきれない」「守りきれない」で、日本中がいらいらした。
赤江珠緒の「初の直接対決でしたが……」を口火に、山口一臣が猛然とかみついた。
「谷垣さん、本気で追及する気があるのか、形式的に聞きました、応えましたで終わった。『(母親の金のことを)知らなかったのか』と聞けば、『知らなかった』と応えるに決まってる。これまで聞かれてないこと、たとえば、そのお金を何に使ったのかとか、後から税金納めればいいのか、脱税を刑事事件にしないのかとか、私なら聞く」
山口はさらに、「やるんなら事前に仕込まないと。何で鳩山聴取はなかったのか、検察と取引したんじゃないか、くらい聞いてもいい。すでに何度も出ている話を繰り返すのは、時間のムダだ」
三反園訓も、「手ぬるい、というのが印象だった。谷垣さん、鳩山さんの人柄が出ている。鳩山さんも『しゃべり過ぎるな』と言われていながら、『バッジをはずす』なんてことまで言っちゃう。谷垣さんも、決めつけるタイプじゃない。野党から『OKなのか』のヤジに『OKじゃないんですが』なんてね」(笑い)
大谷昭宏は、「世論調査で、今国会で何をやってほしいかでは、69%が政策論議、政治と金は16%なんです。なのに政治とカネを延々とやってる。しかも、メディアのリークがどうとかいいながら、追及の材料はみなメディアのネタ。鳩山さんのお母さんの金なんて、国会で何回聞いてるか」
赤江が「そうなんですよねぇ」
長嶋一茂が、「期待してたんだけど、古い話より前を向いてほしい。それと、ヤジをやめてもらいたい」
木場弘子が、「子どもたちが見て、不思議だって。人の話を聞きましょうって」(笑い)
赤江「谷垣さんに、自民党内から『総裁代わってやる』みたいなヤジがでてびっくりした」
三反園「『そんな質問するならオレが代わってやる』とかね、これまででは考えられないこと」
大谷が「民主党がきょうはヤジをやめよう、全部相手のヤジだから聞こうといったらいい」
しかし三反園は「ヤジがない委員会というのも……頭を使ったウイットのあるヤジがほしい」
それが聞こえないんだから……とわいわい。話題が論議の中身にならないんだから、困った国会だ。