<テレビウォッチ>政権交代後初の『党首対決』となった1月21日の衆院予算委員会。ピリッとしたところのない結末に、今朝(22日)の新聞各紙も『手ぬるい党首対決』『決定打なし』といった見出しが……
番組ではVTRで、自党(?)からのヤジに応えて失笑をかった谷垣自民党総裁の質疑を取り上げた。
最初に谷垣総裁が切り出したのは首相の偽装献金問題。「02年から7年間で12億6000万円、毎月1500万円、1日に直して50万円のおカネ。お母様から渡っていたことを全くご存じないのか」と質した。
これに首相が「天地神明に誓って全く知らなかったんであります」と答えたのに対し、谷垣総裁は畳み掛けるように「もし総理がこのことを承知していることが証明できたら総理をお辞めになりますか?」と。
つられてしまったのか自信があるのか、首相が「そのことで、もし違うという事実がでてきたら当然バッジをつけている資格はない……」と、議員辞職まで踏み込んだ答えを。
予想以上(?)の答えに、今度は戸惑ったのか満足したのか谷垣総裁が「それでは次の問題に移ります」と。
で、場内から「それでOKなの?」のヤジ。これに谷垣総裁が後ろを振り返り「OKじゃないんですが……」。すかさず「ヤジに答えないで」と、またヤジが。
このあと谷垣総裁は「今のところはそれくらいにしておきましょう」で、注目の『党首対決』は終了した。
スタジオでキャスターのみのは、やや呆れた様子で「やり取り聞いてどうですか……」。
これに北川正恭・早大大学院教授が「国会議員になる時にヤジは『議場の華』と教えられるんです。このヤジはなかなかよかった。が、ヤジられた方はダメでしたね」
これにみのが「最後は『今日はそのくらいにして……』、お白州のお裁きじゃないわけですから……」。