「角栄研究」の手法再現も
民主党の渡部恒三氏もいっているように、ここがポイントである。細川政権時代に、政治資金規正法の大幅改正をして、その裏も抜け道も知り尽くしているはずの小沢氏が、なぜ、検察に手を突っ込まれるような不可解なカネの動かし方をしたのか。
上手の手から水が漏れたのか。権力奪取のための裏金作りに狂奔したため、どこかで虎の尾を踏んでしまったのか。
かつて、立花隆氏は「文藝春秋」で、時の権力者田中角栄総理の金脈を、表に出ている資料を基に分析する調査報道で、田中を辞任に追い込んだ。今こそ、その手法を使ったらどうか。できうる限りの表に出ている資料を集め、徹底的に専門家たちに分析してもらう。場合によっては、自民、民主の国会議員に入ってもらってもいい。その結果、小沢に罪無しと出たなら、それを堂々と書けばいい。
今のように、一方的な検察サイドからだけの情報で、あれこれいい合っていては、読者に飽きられてしまうだけである。
十数億の「子ども手当」を母親からもらった鳩山氏。ゼネコンからの多額の裏金をもらっていたという疑惑をもたれている小沢氏。政治家とカネの問題に終止符を打つために、週刊誌の知恵とカネを使うのだ。期待している。