<テレビウォッチ>スパモニ情報局、きょう(1月21日)のこだわりは、いま成田空港で続いているちょっとした騒動。到着した中国人が、入国せずに待合室で79日間居続けているという。そんな映画があったなぁ。
この人は馮正虎(ひょうせいこ、55)という、人権活動家だ。彼が寝泊まりしている場所というのが、「制限エリア」と呼ばれる、入国管理手続き前のスペース。待ち合いのベンチの上に寝袋で寝ている。きょうで79日になる。
なんでこんなことを続けているかというと、昨2009年2月に中国公安当局に拘束された。6月の天安門事件20周年を機に釈放されたが、代わりに国外追放となって留学経験のある日本へやってきた。
その後8回帰国したが、中国政府はその都度入国を拒否して出発地への強制送還が繰り返された。昨年11月、上海から成田へ送り返されたので、中国政府への抗議のために空港の居座りを続けているのだという。
やくみつるが、「上海の空港でとどまることはできないの?」
小木逸平「飛行機に乗せて送り返される。ビザはもっているので、入国はできるのだが、それをせずに抗議を続けているんです」
どういう生活かというと、朝6時半起床、8時半朝食、12時半昼食、18時半夕食、24時就寝。洗面も服の洗濯もトイレ、風呂は濡れたタオルで拭くだけ。その生活ぶりを写真に撮って、ネットで公開している。
食べ物を買える場所ではないのだが、支援者が飛行機でやってきては、渡しているのだそうだ。きのうの取材では、食べきれないほどの食料があったという。ただし、食事はビスケットなどが主だと。
鳥越俊太郎「お湯は?」
小木「お湯は電池でわかす。でも、とにかく白いお米が食べたいと」
東ちづる「そりゃそうよね」
昼間はけっこう忙しい。それは「取材対応と情報発信」。日本では全然だが、世界では大きく報道されていて、取材者が世界中からくるのだそうだ。
入管では、彼の健康を心配しているが、本人の意思で上陸(入国)申請しないといけない。強制的に入国はさせられないのだそうだ。
赤江珠緒「中国より日本が困っている?」
小木「当惑している。妹さんが千葉に住んでいて、これからニュースになるかもしれない」
鳥越「そこにいることが意味があるんだから」