<テレビウォッチ>「迷惑110番」が急増しているらしい。「番組スタッフが全国の警察に確認した」(加藤浩次)という実例をあげると――
(1)深夜、飲み屋で一緒に飲んでいた妻がいなくなった、と夫から110番。警官が駆け付けると泥酔状態の夫がいて「捜してくれ」と喚き続ける。横にいた夫の友人が「家に電話したら」と言い、夫が掛けたところ、妻は寝ていた……
(2)「彼女とケンカしちゃったけど、どうすればいいでしょうか」と若い男から110番。詳細を聞くと彼女のクルマでドライブデート中にケンカ、高速のサービスエリアに置いてきぼりにされた……。
常識を疑いたくなるが、以上はまだいい方で、「今、何時ですか」「6才の子どもが泣いている」「雨戸を閉めてほしい」「ゴキブリを退治して」などなど。こうした身勝手な相談や要望の「迷惑110番」は、2009年1月-11月で96万8413件に上るという。
田宮榮一(元警視庁捜査一課長)は「交番が空になったり、パトカーが出払ったりで警察本来の業務が行えない。警察力を弱めているのは一般市民の幼稚化ではないか」と見る。
テリー伊藤も怒って「甘ったれている」と言うと、ロバート・キャンベルが「インターネットとかケータイで情報がすぐ引っぱり出せるから、自分に必要なことは誰かがやってくれる、教えてくれると、どこかで甘えを持っている」と語った。
最後に、葉山エレーヌが「警察に対する要望や緊急性の低い場合の相談を受け付ける専用ダイヤルです」と言いながら「警察総合相談電話 #9110」と書かれたフリップを出す。そして「時報とかは控えていただきたいと思います」と付け加えた。