<テレビウォッチ>約1か月ぶりに開かれた小さな国会は、年が替わって初めての国会でもある。太田光総理(爆笑問題)が壇上に向かった。
リアル政界の総理は、銀のスプーンをくわえて生まれ、億単位の子ども手当をもらうなど、一般庶民の生活からかけ離れているが、最近はこの番組のソーリも自分の趣味嗜好、あるいは思考が大衆と乖離してやいないかと懸念をいだいているそうだ。
「数の論理にうんざり」
さて、そんなソーリが、本年1発目のマニフェストとして掲げたのは「でしゃばり過ぎるので、小沢幹事長には議員辞職してもらう」というもの。
公言とは裏腹に、影の将軍として鳩山内閣を操り、党内では「新人議員をスパルタ教育!」「640人で中国訪問。まさに大名行列」「オザワ邸で大新年会」「陳情を集中」。まるで台本を読み上げるようにして、ソーリはオザワの問題点を次々と指摘する。さらには政治団体の資金問題もあるが、これは捜査がリアルタイムに進行中なので、番組的に扱いが難しかったようだ。
ともかく、(政治家を通して)国民が選んだトップはハトヤマのはずで、オザワが辞めれば、総理がもっとリーダーシップを発揮出来て、「日本は平和に」なるそうな。
「昔の自民党の数の論理や派閥で、政治が動くことに国民はうんざりしていた」と、ソーリ。民主党にはそういうやり方を変えることを期待したのに、「オザワさんがやってるのは古い自民党そのもの」であり、議員が遅刻したら役職を外すだとか、「つまり力でねじふせちゃう。ボクはああいう奴は大嫌い!」なんである。
「烏合の衆では困る」
オザワ辞任に反対する意見には「力のある者が引っ張るべき。烏合の衆では困る」(板東英二)、「田中(角栄)さんを見てきて、反面教師にしてないはずがないし、そういう(角栄的な)政治家には見えない」(藤田弓子)、「我々は小沢さんのいいなりではない」(生方幸夫・民主党)などがあったが、ソーリは意に介さない。
「民主党はまだ人気がある。鳩山さんの人柄、温厚な感じが看板になってる」とソーリは分析する。しかし、イメージは鳩山、やってることはオザワ。「(オザワが影で操る体制が)永遠に続くような気がして心配だ」
放送後、元側近の石川議員が逮捕されるなど、資金問題の捜査が急展開。オザワの立場も変わりつつあるかもしれないが、ともかくマニフェストのほうはめでたく可決されている。
ボンド柳生
*太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中(日本テレビ系)