「江川とトレード」小林繁が死去 その活躍に励まされた有名人

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<テレビウォッチ>プロ野球史上に汚点を残した「空白の1日」で知られる小林繁・日本ハムファイターズ投手コーチが心筋梗塞のため急死した。享年57。

   1978年のドラフトで江川卓(現解説者)は阪神が交渉権を得る。ところが江川は巨人入りを強く望んでいた。巨人と江川側が策を巡らせて、強行契約を交わしてしまったのが「空白の1日」事件である。世間の逆風に拘わらず巨人は契約を有効として譲らず、膠着状態に陥る。そこでコッミッショナーの下した「裁定」が、江川は一旦、阪神に入団、直ちに巨人のエース小林繁とトレードせよ、というものだった。

   テリー伊藤が「今で例えると、西武に入った菊池雄星君が楽天に行きたいと言って、田中マー君がトレードされるようなもの」と話す。

   阪神ファンと言う勝谷誠彦は「非常に思い入れのある選手だった」と思い出を語る。79年1月14、15日の共通1次に失敗し、浪人生活を送ることになった彼が、1月31日、耳にしたのが江川-小林の電撃トレードだった。その年、小林は巨人相手に破竹の8連勝をするなど、22勝を挙げる大活躍を見せた。「浪人中、どれほど励まされたことか。ご冥福を心からお祈りします」と述べた。

   2007年、江川と小林は酒のCMで共演、江川が「長い間、申しわけありませんでした」と頭を下げ、28年ぶりに和解したという。

   テリー伊藤が「亡くなられても『空白の1日』を背負わなければいけなかった。これが辛いですよね」と結んだ。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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