<テレビウォッチ>小沢幹事長の資金管理団体の土地取引事件をめぐる『東京地検vs小沢』の全面対決が、1月18日始まった国会の場で『野党vs民主党』の全面対決の様相となってきた。
深刻なデフレ不況の最中、2009年度第2次補正予算案、10年度予算案の早期成立が期待されていたはずが、『政治とカネ』の疑惑解明で後回しになりそうな雲行きだ。
さて、どちらを優先すべきか??
鳩山政権への批判が強まったのは、小沢幹事長が「検察と断固戦う」と決意を語ったのに対し、鳩山首相が「どうぞ戦ってください」と述べたひと言。
当然、自民党の谷垣総裁は「検察とやり取りしている人に戦えとは総理の立場から逸脱している」と猛反発した。みんなの党の渡辺喜美代表も「指揮権発動まで覚悟したのか」と。
18日から始まる通常国会は冒頭から波乱含み。波紋を投げた発言もあって野党は、疑惑解明のための集中審議や、小沢幹事長の参考人招致を求める考えで、予算審議どころではなさそう。
スタジオでも、コメンテーターの末吉竹二郎(国際金融アナリスト)が次のように……
「予算が重要だという話が出ていますが、長い目で見れば予算より『政治とカネ』の問題のほうが重要。早くこの障害を取り除くことですよ」
みのも「『戦ってくださいよ』ではなくて、『早く真実をきちっとしてくださいよ』なら分かるが、検察と小沢さんが相容れないのに『戦え』というのは理解に苦しむ」と。
しかし、この障害を取り除くのには時間がかかりそう。その間、デフレ不況は底割れの可能性も。小沢幹事長には「もっと納得のいく説明をし、戦わないで」と言いたい。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト