小沢黙秘に完敗の記者達 「もっと食い下がれ」と前知事

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<テレビウォッチ>記者から出された8つの質問に対し答えはひとつ。「個別のことについて申し上げることは控えさせいただきます」だった。

   政治資金団体の土地購入を巡る問題について東京地検特捜部から事情聴取に応じるよう要請されて以降、終始無言で通してきた民主党の小沢幹事長が1月12日夕、要請後初めて記者会見を行った。

   説明責任をどう果たすか注目されたが、あっけない幕切れに、キャスターのみのが「これで国民の皆さんは納得できますか?」と取り上げた。

   口火を切ったのは女性記者。土地の購入問題をめぐり「(元秘書の)石川議員は東京地検に対し現金で小沢氏から渡されたと話しているが、4億円の原資についてご説明していただけますか?」と。

   これに小沢が「あと、他にありますか? それに関連したの……」と質問を促した。普段は一問一答形式だが、この日は記者からの質問をまとめて聞き、後で答える形に。

   で、「土地取引の問題が支持率や参院選にどのような影響を及ぼすと?」など、計8つの質問が記者から出された。

   これに対し小沢は「国民の皆様に誤解を与え、大変ご迷惑、ご心配をおかけしたことを大変申しわけなく思っております」とまずは丁寧な謝罪。

   しかし、肝心の質問に対する答えは「個別のことについては差し控えさせていただきます」のひと言だった。

   記者が飛び入りで「事情聴取に応じるつもりはありますか?」との質問に小沢は「あの~、指されてから言わなくちゃだめでしょ。ルールを守ってください」と。

   「おや、まぁ~??」という感じだが、約20分の会見はこれで終了。

   スタジオではみのが「記者の質問に何も答えていないわね~」。呼応して片山善博・前鳥取県知事が「黙秘権を行使されているみたいな感じですね。記者の皆さんももう少し食い下がっていかねばいけませんよ……」。

   民主党が掲げる情報公開、透明性とは程遠い内容の会見だった。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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