<テレビウォッチ> 1989年生まれを中心とする本格平成世代の成人式が昨日(1月11日)各地で行われた。期待された式場での騒ぎ、混乱、大荒れ模様はいまひとつ盛り上がりに欠けたようで、とくダネ!の取り上げ方も地味に終わってしまった。
それでも、司会の小倉智昭は「騒いでる奴の顔を(モザイクを入れて)出せないのは、なんでだ!」とことさらご立腹。だが、壇上で騒いでるぐらいならば、まだかわいいもんかもしれない。
「新成人は127万人で過去最少、数が少ないのが鍵だ」と、コメンテイターの竹田圭吾・ニューズウィーク日本版編集長。仲間の少ない平成世代は発言権、影響力が持ちにくく、政治のほうも人口の多い老人向きの政策に営々としている。
他の国を見ても、低成長時代下、世代間格差で恵まれない世代は、失業問題などに直面すると、「暴動を起こしたり、ラジカルな行動に走る傾向がある」んだそうだ。「ちょっと心配な面もありますね」と、竹田は普段から冴えない顔をさらに曇らせ、危険な世代の行く末に懸念を示した。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト