<テレビウォッチ>藤井裕久財務相(77)がきのう(1月5日)、健康上の理由から鳩山首相に辞意を伝えたことを明らかにした。「検査入院して10日、医師の判断が間もなく出る。それを尊重したい」というのだが……。
予算をまとめあげ、さあこれから国会審議というときに、財務相の辞任とは尋常ではない。永田町スズメはたちまち、小沢幹事長との確執かと大騒ぎだ。しかし、藤井大臣が予算編成で疲れていたことも事実。77歳の体が予算国会の重労働に耐えるか、となると、誠実な人柄を表す判断かもしれない。
赤江珠緒は、「本当にお疲れなんでしょうか」
鳥越俊太郎も「77歳ですからね。就任するときも大丈夫かなと思った」
昨2009年一度は引退を決めたのを、鳩山現首相の説得で比例区に立候補し、当選している。問題はその前の4月だ。西松建設事件が問題になったとき、当時の小沢代表に辞任を勧めたことから、長年の蜜月にひびが入っていた。
財務相就任には、小沢幹事長が異を唱えたのを、首相が押し切ったとされる。しかし12月16日、党の要望をもって小沢幹事長らが官邸に乗り込んだとき、記者団が退席したあと、小沢幹事長が「政治主導になってない」と藤井大臣を罵倒したという。
しかも、暫定税率の取り扱いで、藤井大臣は鳩山首相を守ったのに、首相は小沢幹事長の要求をのんで藤井大臣を守らなかった。これらが、「嫌気がさした?」という観測を生んでもいる。
鳥越が、「小沢さんは、直言されると切れる。以前にもあった」という。
三反園訓も、「この重要な時期に予算の担当者が辞めるなんて、これまでなかった。いろんなことがささやかれているが、本当に体調が悪いのかもしれない。激務ですからね。もし嫌気がさしてというようなことだと、内閣には重大。そんな無責任な人じゃないと思うが」
落合恵子も、「西松建設事件のあとお会いしたことがあるが、小沢さんを守りたいという思いが強かったですよ」と。そう、問題は小沢幹事長の側にある。
森永卓郎は、「国債を44兆円に抑えるという彼の主張は通ったわけだし、予算国会ではほぼ原案通りいくんだから、それを途中で投げ出すというのは、食い逃げだと思う」と、「嫌気だ」ときめつける。
ん? 死んでもやれということか? 77歳の肉体がどんなものか。若い連中にはわからないんだろうな。