<テレビウォッチ>鳩山首相は、冴えない元日。派遣村を訪れて、入居者と深刻な会話を交わしていた。年末にはようやく「新成長戦略」を打ち出したばかりだったが、これを、津村啓介・内閣府政務官が語った。
「未来を感じて頂ける」(首相)、「満を持しての成長戦略基本方針」(菅副総理)として打ち出した民主党の「未来予想図」は――
2020年にはGDPを現在の1.4倍の650兆円に、需要は100兆円超、新規雇用470万人、というもので、内容は…
・環境・エネルギー分野で50兆円の需要と140万人の雇用
・医療・介護分野 45兆円市場、280万人の雇用
・雇用では、フリーターを半減、13年までに失業率3%台に
・観光振興では、訪日外国人を3倍の2500万人に、雇用56万人などなど。
工程表は6月にできあがるという。
津村政務官は「鳩山政権の成長戦略はこれにすべて出ている」 松尾貴史「マニフェストと同じことにならないか。確度はどれくらいか」 津村「自民党は10年間に15、6本の立派な成長戦略を出しているが、鳩山内閣はこれ1本。ただし、言いっぱなしではなく、途中できちんとできているかどうかフォローアップする。参院選前の6月にそれまでを整理して示す。次の選挙でもまたやる」
赤江珠緒「国家戦略室ものがよく見えないが……」 津村「2つの段階があって、まず目の前の景気と雇用対策のための予算編成。これができて次が、中長期にどういう未来があるのかのビジョンを示した。これが成長戦略」
鳥越俊太郎「国内のことばかりに見えるが、外国との関わりは?」
津村「環境問題では、日本の環境技術を世界へというのがある。もうひとつ医療の中で、長寿国として貢献していける」
鳥越「日本が優秀なのは、モノ造り。インフラの技術。これをもって世界に出て行くことはないのか。新幹線とか」
津村「もうひとつ、科学技術立国というのがある。GDP比で官民合わせて4%投資していこうと」
三反園訓は、「いうのは簡単だが、財源はどうなるのか」 津村は「ひとつは工程表を示すこと。もうひとつ予算編成のあり方検討会というのがある。これまでの単年度予算を複数年度の発想にする。これを成長戦略に肉付けするのが、国家戦略室の仕事だ」
自民党時代に出たものなんか、誰も信用していなかったし、結果も知らん顔だった。それから較べると、約束してるだけでも、やはり大きな変化なのだろう。