<テレビウォッチ>スポーツ界で若手の『大物新人』の登場が相次ぎ、瞠目されている。
今や『大物新人』とは言えない史上最年少の賞金王に輝いたゴルフの石川遼(18)、西部ドラフト1位の155キロ右腕の菊池雄星(18)=花巻東、箱根駅伝連覇に導いた東洋大の『山の神』、柏原竜二(21)……
そして番組が注目したのが「神の子」と呼ばれる史上最年少でバンクーバー冬季五輪に選ばれたスピードスケートの高木美帆(15)だ。
一足飛びの世代交代だった。12月30日に行われた五輪代表選考会最終日、中学3年の高木が、女子1500メートルで国内最高記録を0秒17差に迫る1分59秒47の好タイムで初優勝。
レース後開かれた選考委員会の結果、1000メートル、1500メートル、団体追い抜きの五輪代表に選ばれた。
兄、姉に交じって5歳からスケートをはじめ昨2009年1月には全日本ジュニアで総合優勝、翌月の世界ジュニア選手権でも総合4位の成績をおさめた。
しかもスケートだけでない。1昨年12月には日本サッカー協会主催のJビレッジ合宿に参加し未来の『なでしこジャパン』候補にも。その合間を縫って小学1年から続けているというヒップ・ホップダンスもなかなかなもの。
「男子サッカー部のレギュラーというからすごいよ」というキャスターのみのが、自宅にいる高木の父親と電話で会話した中身が面白い。
みの「すごい素質があるお嬢ちゃんですよね」
父親「私から見ると普通の娘です」
みの「は~? サッカーにしてもスケートにしても並の選手じゃないんじゃないですか」
父親「そう言われると答えに困るんですが、一生懸命やらなければ上の方へ行かないんで、自分なりに心掛けているのかなという気持ちです」
みの「お父さんは、そこでアドバイスしないんですか?」
父親「私はしません。まだまだ中学生ですねので……」
みの「お父さん似、それともお母さん似ですか?」
父親「母親似です。顔もスタイルも母親そっくりです」
もっとも、五輪出場を想定していなかったために思わぬ事態が浮上した。進学を予定していた高校の入試面接日と五輪開幕がかぶさるハメに。父親はこれにも淡々と「『(本人は)困った』と言っています」と。
みのが「自然体のところが非常にいいですね」と、『普通のお父さん』にエールを。