<テレビウォッチ>大みそか恒例のNHK紅白歌合戦は、今2009年60回という記念の年を迎えて――例年通り、大物不在や視聴率低迷の予感が話題となっている。
もっとも、今年は深刻な不況の影響で、民放番組のセットや演出は軒並み大幅ダウンしている。そんななか、広告収入に頼らないみなさまのNHKの紅白は一際豪華絢爛に見えるのではないかとの見方もあり、巣ごもりしながら紅白を楽しむのが、いつになくオススメの年だと言えよう。
スーザン・ボイルと視聴率
イギリスからは、48歳の歌姫オバサン、スーザン・ボイルが特別出演する。これが1番の目玉だと推す声も聞かれる。歌声は姫、顔カタチはオバサンというギャップが見所聞き所で、なにしろ動画サイトのYouTubeでは、彼女の動画が今年もっとも視聴された(再生1億回以上)というだけに、じり貧の視聴率アップにも貢献してくれそうだ。
毎年話題になるのが、長い長い紅白の最後を締める「トリ」。昨年は白組の演歌陣で長くトリをつとめてきた五木ひろし、北島三郎に代わって、氷川『ズンドコ』きよしが歌ったことがちょっとした話題だった。が、やはりまだまだ力不足と見なされたのか、今回は73歳の大御所サブちゃんが大トリの座に返り咲くことになった。