<テレビウォッチ>沖縄の米軍普天間基地の移設問題で、また鳩山首相が余計なことをいった。きのう(12月27日)インドへ飛び立つ前、記者団に漏らした言葉が、周囲に波紋をなげかけた。
「海兵隊はグアムに8000人が移る。が、抑止力を考えるとそれ以上はむずかしいというのが、私の考えだ。連立の協議のなかで議論する」と。まさにいわずもがな。
社民党の福島党首は、さっそく「グアムは大きな候補地だと考えている」と反発(番組のナレーションでは「怒りをあらわにした」んだそうだ)。国民新党の亀井代表は逆に、「うちへ来てくれという者もだいぶ出てきている」と援護射撃した。
赤江珠緒が、「鳩山首相の頭の中でどういう計算がなされているのか、まったくわからない」
小木逸平が「きのうの発言でも、『では国内か』ときいたら、『そうだ』といった」と。
三反園訓は、「民放のラジオ番組で、『サービスをしてるんだ』といっている」という。確かに「ぶら下がり取材に『多少サービスするか』みたいな発想になってしまった」といったらしい。
「言葉が軽すぎる。こんなことやってると政権が保たない。重要な外交問題で、理想をいって、現実にはね返されてしまう。それがいまの鳩山さんの現実じゃないか。いまさら辺野古といえないし、それが5月までに決まるかどうか」
鳥越俊太郎も、「毎日同じことじゃなくてという気持があるようだが、もとが1本あっていってるのならいいが、それが揺れてしまうと問題。5月までに決めるというのなら、5月まで黙っていればいい」と。まあ、黙っていればまた、文句いうんだろうが……。
吉永みち子は、「目の前の記者と自分だけのつもりでも、それがアメリカに伝わる。クリントンとの会話でもペロッといっちゃって、大使が呼び出されたりしている」
小木は「ラジオではまた、閣僚の発言がいろいろ出たことにも、『総理か防衛大臣ひとりだけの発言にとどめておかなければいけなかった』と反省している」
これを言っちゃうことがまた、どうなのかとみながやがや。
三反園がまた、「鳩山さんだからいいやすいんだが、小沢総理大臣だったらこうまで自由にはいえないと思う」「なぜ5月なのかを注目したい。5月は予算があがっているから、仮に辺野古になったとして、社民党が離脱しても影響が少ない。もっと先をみると、追い込まれて辞任と引き換えということも考えられる」
ん? そんなことで、参院選勝てると思うか?
小木が「鳩山さん、決まるまではしゃべるなといわれているのに、きのうまたしゃべっちゃった」(笑い)
それはともかく、「怒りをあらわにした」なんて騒々しく書く前に、プレスの側からも鳩山さんにしっかり忠告してやる人はいないのかね?