<テレビウォッチ>冒頭の話題は浅田真央(19)。フィギュアスケート全日本選手権で4連覇を達成し、バンクーバーオリンピック行きを決めた。
今季は得意のトリプルアクセルを満足に飛べず、スランプに陥りファンをハラハラさせていた。五輪出場の夢をかなえて本人もようやく安心したことだろう。ホッとした表情が印象的だった。
彼女が本来の姿を取り戻せた理由を、佐野稔JOC強化コーチは3つあげる。
(1)ステップの回数の減少――プログラムを単純化し、トリプルアクセルを気楽に飛べるようにした
(2)ジャンプの方向を変えた――これまでは審査員の近くで飛んでいたが、今回は遠いところで飛んで緊張をやわらげるようにした
(3)ひきしまった体――スリムになり、ジャンプを高くコントロールしやすくなった
『とにかくトリプルアクセル』に懸けた思いが伝わってくる。
浅田自身は「この1年、毎日積み重ねて頑張ってきた。たくさんの課題も見つかっている。修正しつつ、いいイメージのまま次の試合に臨みたい」とバンクーバーへの抱負を述べる。
テリー伊藤が「優等生の滑りだった。オリンピックで勝つとなると別」とさらなる飛躍を期待すると、勝谷誠彦も「もっと攻撃的に行かないとキム・ヨナには勝てない」と注文。
加藤浩次だけが「のびのびやってほしい」と優しかった。
彼女には笑顔が似合う。バンクーバーでは全開の真央スマイルを見せてほしい。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト