<テレビウォッチ>鳩山首相の政治資金団体をめぐる偽装献金事件。2人の元秘書が起訴、略式起訴された。
これを受けて12月24日夜、記者会見を行った首相は「深くお詫びする」と謝罪の言葉を述べる一方で、実母からの資金提供、偽装の事実について「全く知らなかった」の一点張り。
さらに「日本の政治を大きく変えてくれという(国民の)気持ちに応えたい」と、首相続投を表明した。
だが、首相の弁解を聞けば聞くほど疑念が深まるが、政治家の贈与税対策と非課税である政治資金のからみだ。
番組前半、ここに焦点を当てキャスターのみのが「その辺の根本的な仕組みを変えないとダメだよね」と吠えた。
首相は「知らなかったので贈与税を免れようという発想もあり得ない。02年に遡って申告し、速やかに納税する……納税額は概算で6億円を超えることになる」と述べている。
しかし、実母から7年間に12億円も資金が提供されていて「知らなかった」のは不自然。
しかも02、03年分は既に時効が成立。国税庁が今回、贈与と認定した場合、課税対象は04年以降の5年間分。02、03年分の贈与税は免れることになる。
新聞報道によると、政治家は政治団体の代表を親から子に変更するだけで、資産を税負担がなく移すことがまかり通っているという。
事実は贈与や相続でも非課税でまかり通る政界の実態に、みのが呆れた。
「父親が議員でした。政治資金団体を作りました。巨額の資金を集めました。父親がなくなりました。で、私が後を受け継ぎました。そっくりそのまま資金も受け取りました。これ、いつ頃からなんですかね~」
元三重県知事の北川正恭が「政治資金規正法を変えようとずっときたが、この点は抜け落ちてきた……この通常国会で是非改正すべきだと思う」と。
毎日新聞論説委員の与良正男も「相変わらず秘書が、秘書が……だが、秘書のやったことは議員に責任があると言ってきたのだから、連座制を厳しくしてほしい」と。
はたして、国民が大目に見てくれて続投できたとしても、その見返りに鳩山首相が実行できるのか??
ボスの小沢幹事長の一件が片付かないうちはまずムリと思うのだが……