<テレビウォッチ>政権発足から100日になる12月24日朝、鳩山首相は、「国民の辛抱強さとじれったいなという思いは感じます」と前置きして、前日、休日返上で行われた予算の大臣折衝の結果を、「メリハリのある決断」と自負してみせた。
しかし世論調査では、「ムダの削減」「脱官僚」では評価が高いものの、具体的な政策については「期待はずれ」の声が次第に強くなっている。
とくに目玉のひとつ「子ども手当」では、従来の児童手当分の地方負担を求めていることに強い反発が出ており、松沢・神奈川県知事は「(全額国費のはずの)マニフェスト詐欺だ。絶対に応じません。ボイコット」と厳しい反応だ。
赤江珠緒が「地方は怒ってますね」
鳥越俊太郎は、「地方交付税が1兆700億円増えたんでいいだろうという話だが……」
三反園訓は、「子ども手当分の負担はないものとして予算を組もうとしていたのに、約束が違うというわけだが、これで地方が怒って、手続きしないよといわれたら、困るのはわれわれ。もらえなくなっちゃう」
鳥越「もともと子ども手当は、子どもの将来のためなのだから、保育所の問題などと一緒に考えないといけないもの」
東ちづるは、「財源が足らないのだから、迷走するのも分からないではないが、なんか賢い国民にならなくては、といわれているような気がする」
やくみつるは、「ボクは逆で、そろそろ堪忍袋の緒が切れかかっている。ガソリンの暫定税率は最も期待していたところで、怒りをあらわにしないでいいのかなと」という。
三反園は「地方交付税をアップして、今年はかんべんして、来年からは国費でやるからといってるんだが、小沢さんが苦言を呈していたように、政治主導が省庁の代弁になっている面もある」
鳥越「税収は来年もよくなるかどうか分からないからね」
新政権への期待が高かっただけに、もたつきに失望も大きくなる。支持率も大きく落ち込んだ。新聞には、「ポスト鳩山は?」などという話までが出ている。
三反園は「支持率は落ちるもの。その3か月を乗り越えて、何を目指すのかが見えてくれば、政権は続けられる」というのだが……。
初めての100日は、前政権の補正予算削りから事業仕分け、脱官僚のもろもろを、アンチョコなしにやった。しかも、予算を年内にまとめた。まあ、よくやったのではと思うがね?