スパコン巨大予算に待った! 「3千分の1」で作った日本人

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<テレビウォッチ>「ニュースな言葉」の今回は「スパコン」。さきの事業仕分けで「世界1を目指す」「2位じゃだめなのか」と話題になった。仕分けでは「縮減」になったと科学者たちが反発して「復活」となった。

   小木逸平が「スパコンて何なの。聞いてきました」。「はっはっ」と松尾貴史。小木は「厳密な定義はないんですが、あえていうなら」とボードをめくると、「ものすごく速い計算機」。今度は鳥越俊太郎が「はっはっ」。

   で、話題の「次世代スパコン」というのは、大手企業や大学にあるものの頂点に位置するもので、総事業費1120億円、運用開始が2012年の予定。どのくらい凄いかというと、「1秒間に1京回の演算能力(京は兆の1万倍)」。といわれてもピンとこない。

   小木の絵解きによると、「日本国民1億3000万人が」「1秒間に1問、かけ算の99を解き続けて」「2年5か月」分を、1秒でできるんだと。みんな「あー」といったが分かったとも思えない。

   この分野の進歩はすごい。15年前のスパコンは、現在の一般のパソコンより能力が劣るのだそうだ。そうか、昔のスパコンは、今たたいているこのバカなパソコンよりバカだったわけか。それじゃぁやっぱり金をかけても仕方ないか? と思ったら、違うらしい。

   次世代スパコンの3000分の1の値段で作っちゃった人がいるのだという。長崎大学の濱田剛・テニュアトラック助教で、3800万円で日本最速のスパコン「DEGIMA(デジマ)」を作った。

   松尾が、「はー、長崎だから」

   その「DEGIMA」は、スパコン分野のノーベル賞といわれる「ゴードン・ベル賞(価格性能部門)」を受賞した。濱田助教は「私ならもっと低予算で、より性能の高いスパコンを作ります」と言っているという。

   小木は「アイデア次第ということでしょうか」

   そうか、科学者の頭も仕分けが必要かな。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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