<テレビウォッチ> 玉川徹の「ちょっと待て! 総研」、きょう(12月18日)は「議員宿舎」。「そこまでして古い家に戻りたいですか」と、相変わらず挑戦的だ。「古い家」とはどういう意味か。
カメラはまず「赤坂宿舎」へ。部屋数300に工費330億円なのに、家賃10万円とはなんだと批判を受けたヤツ。いまは空き室は9室だけという。次の「九段宿舎」は目下解体工事中で、工事費1億8000万円。次をどうするかは未定。
「青山宿舎」は1度閉鎖されたのを目下改修工事中。大量の新人議員が当選して宿舎が足りなくなったので、急遽、1億5000万円かけて廃墟復活だという。
「ちょっと待った! そこまでして議員宿舎必要なんでしょうか」と、ようやく意味がわかった。
議員宿舎は上の3つのほかに「高輪宿舎」があったが、赤坂以外は全部閉鎖されていた。そのひとつ「青山」が復活するというのだ。
玉川がこれらの値段を開くと、合計で348億円。といっても財務省の簿価なので、時価を調べたら933億円だった。玉川は、「これらを売り払って手当にしろ」が持論。そこでシンクタンクに、損得勘定をはじき出してもらった。
赤坂のデータ(家賃9万2000円など)をもとに、40年間経ったときどうなるかだ。結果は、宿舎を持ち続けると18億円の赤字。売却して以後毎月10 万円払い続けた場合、52億円のおつりがくると出た。売却した方が、差し引き70億円のお得だ。
ただし、これは財務省の簿価で計算しているから、時価で売却すれば、赤坂だけで200億円のプラス。議員定数が減ったりすれば、家賃収入は減る、修繕費はかかる……と、持ち続けていいことなんかない。
驚いたのは新人議員の1人、民主党の野田国義議員のインタビューだ。福岡・八女市長を18年もつとめた人だが、当選して3か月、ずっと短期滞在やカプセルホテル、息子のところやサウナで過ごしているという。
「赤坂は東京では安いんでしょうが、経費節減にと青山を待っているところ。ちょっと疲れました」と。ちなみに青山宿舎は「前のときは1万5000円だったと聞いている」という。
玉川のお話はまだまだ続くが、ちょっとはしょって、「資産があるなら、借金返済にまわせ」と主張。
赤江珠緒は、「財源がないないといっても、できることはありそうですね」
山口一臣は「(家を借りるという)日本中がやってることがなぜできないのか」
大谷昭宏は、「9万2000円の赤坂は民間なら30万円。民間ならこれは課税される。優遇してるんだから。あるいは家賃40万円とればいい」
赤江が、「きっちりとした計算でわかりやすかった」
「ちょっと待った」、快調だ。