<テレビウォッチ>沖縄・米軍普天間飛行場の移設問題。鳩山政権が出した結論は「移設先も決めず、いつまでに決着をつけるかも決めない」ことを決めたことだったと、番組が取り上げた。
結局、荷が重過ぎてカジ取りができず波間に漂いながら、行き着いた先は元の振り出しだったわけだ。
そこで、最近の鳩山首相の発言を通じ、漂流のあとを振り返ると……
先週12月7日、「最終的にどういうふうにアメリカに申し上げるかを決める時だ」。
2日後の9日は「解決策はあると思っています。最後は私が決めますから……」。
その翌日の10日には「早晩、この年内に、どういう方針で行くかということを決めてまいりたいと考えております」。
そして昨日15日、先送りを決めた後、記者から「先送りでは?」と問われて「そうは思っていない」と次のように……
「今すぐ結論を出せは必ず壊れる。やはり辺野古ではない地域を模索する。そして、できれば、決めるという状況をつくり上げたい。そのためには数か月単位の時間が必要と理解している」
番組キャスターのみのは「鳩山さんの話を聞いていると、辺野古じゃないよ、他を模索したいということなんでしょうね……」と。これに応えてTBS解説室長の杉尾秀哉が「思いはそうなんでしょう」。
辺野古沿岸以外の移設先という思いは政権スタート以前からあった。新た移設先を探すのも至難のわざであることも予測がついたハズ。
対等な日米関係を構築したいなら、ハナから決着には時間が欲しいと言えばよかった。オバマ大統領には「信頼してほしい」と言い、解決策があるかのように「放言」するからおかしくなる。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト