<テレビウォッチ>民主党の小沢幹事長がきのう(12月10日)、143人の民主党国会議員とその支持者500人を率いて北京へ乗り込んだ。胡錦濤国家主席と会談しただけでなく、主席は国会議員1人ひとりと握手まで。いったいなにがあった?
小沢幹事長は、「基本的に草の根交流なんです」という。万里の長城にちなんで「長城計画」と名付け、ライフワークとして1989年からやっているのだと。これまでの15回は、ほとんど野党の人としてだったが、今回は政権与党の重鎮として、郎党を率いてというわけだ。
30分におよんだ胡主席との会見で小沢幹事長は、「野戦軍の司令官としてがんばっている。(参院選に勝てば)内政も外交も思い切ったことができる」と、話している。
政治アナリストの伊藤惇夫は、「小沢さんは田中角栄の秘蔵っ子だった。子どもじみた感じはあるが、田中さんが開いた日中友好を自分が引き継ぐんだという意識だ。これまでは個人だったが、今回は民主党の催し」という。
参加議員のうち80人は、先に当選した新人。また143人は民主議員の3分の1にあたる。費用は3泊4日で1人19万8000円なり。飛行機5便、現地のバス17台を連ねたのだから、これは凄い。
赤江珠緒も「すごいですね。胡錦濤主席が全員と握手したなんて」
三反園訓は、「小沢さんにとって数は命です。中国も数は力だと思っている。これをみれば、今後は小沢さんが仕切るんだろうと思うし、小沢さんと話せばすべてOKだと思うでしょう」
大谷昭宏は、「言いたいことを言える関係を作っておくことでしょう。あれだけ約束したガス田でも、中国はいろいろやってるでしょう。それを『おかしいじゃないか』と言えるかどうか。アメリカに対しても、下手にでているような気がする。ひがみっぽいかな」(笑い)
赤江が、「一方で小沢さんと距離をおくグループの会合もあった」
三反園は、「小沢さんがいると開けない(笑い)。それをあえて開くというのは、鳩山さんがおかしくなっているときに備える意味と、オレたちもいるぞというアピール」「それから、アメリカとの間がおかしくなっているときに中国というのは、けん制かもしれない」
大谷「鳩山さんはインドネシア、小沢さんは中国。その留守にしか開けなかったというのが……」(笑い)
結果を急ぎたい人とそうでない人とで、見方も違ってくるのかも……