「応援」女社長、押尾に「ウソつくな」 女性セブンで「憤り」「許せない」

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   普天間基地移設問題は、われわれフツーの国民が考えている以上に、日米関係に深刻な影を落としているようだ。民主党応援団の朝日新聞までもが、揺れはじめている。証拠に、今朝(12月10日)の社説は、意味不明で、その揺れぶり如実に示している。

「(中略)米側が既存の合意の実施を求めるのは、米国の立場としては当然だろう。同時に、政権交代を踏まえた鳩山政権が過去の経緯を検証し、沖縄の過重な負担を軽くするための方途を探ろうとすることも否定されるべきではない。(中略)いったんは年内決着を探りながら、連立への配慮を優先し、結論を先送りした鳩山政権に対する米国側のいらだちは理解できる。 一方で朝日新聞の世論調査では、日米合意を見直して再交渉すべきだという人が半数を超えた。沖縄県民だけでなく、こうした世論の動向も軽視されるべきではない」

「異例中の異例」逮捕

   どうしろというのか。これでは鳩山首相と同じではないか。衆議院選挙のマニフェストでも、微妙な問題なので触れないとした普天間問題を、選挙中「県外移設に積極的な行動を起こす」と高らかに宣言したのは鳩山氏である。八ッ場ダムは中止するといった。八ッ場は住民の意見を聞かずとも断固やるが、普天間は長引かせただけで、結局従来通りに決着では、リーダーシップ以前の、総理としての資質が問われることになる。

   と、ここまでは、週刊誌風にいう建て前で、今週最も関心のある記事は2つ。押尾学事件とタイガー・ウッズスキャンダルだ。

   押尾学が再逮捕。今回は、六本木ヒルズの部屋で亡くなった元銀座ホステス・田中香織さん(享年30歳)に合成麻薬MDMAを渡した容疑で、いよいよ、田中さんが苦しんでいるのを放置した「保護責任者遺棄容疑」での立件が視野に入っているといわれている。

   押尾が田中さんにMDMAを渡したのかどうかは、先の裁判でも大きな論点になった。押尾が送ったメールに「来たらすぐいる?」とあり、それはクスリを意味するのではないかと問いただされ、押尾は「僕自身をいるか?」ということだと答えたが、「検察官はさらに『それ(僕自身)は陰茎のことですか?』と聞き、押尾が頷くと、『でも当日のメールを見ても陰茎の話は出てこない』か『これまでのメールを見ても陰茎やセックスの話は出てこない』などと畳み掛けた」(新潮)

   しかし、押尾と交際していた複数の女性が警察の事情聴取で、関係を持つときMDMAを渡されたと証言していることから、押尾が所持していたと考えるほうが自然だろう。

   だが、なぜ最初からMDMA使用だけではなく、譲渡容疑から、遺棄容疑にまでいかなかったのか。「一度判決が下された後に同じ事案で再び逮捕されるのは『異例中の異例』(元最高検検事の土本武司氏)」(新潮)。それは、警視庁の薬物事案を扱う組織犯罪対策第5課が、押尾の「薬物は田中さんからもらった」という供述を鵜呑みにしてしまったことによるからだと、新潮は書いている。

   押尾が保釈されてから、おかしいのではという世論が巻き起こり、警視総監や東京地検検事正から「押尾を保護責任者遺棄か遺棄致死容疑で挙げろ!」という指示が出て、「現場も押尾の再逮捕を本気で視野に入れ始めたようだ」(新潮)。


元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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