<テレビウォッチ>景気対策を柱とする第2次補正予算は結局、7兆2000億円で閣議決定されたが、閣僚会議の席で菅・副総理と亀井・郵政金融担当相との間で、20分にわたって激しい言い合いになったという。
政府ははじめ7兆1000億円を示したが、亀井大臣は8兆円を主張。意をくんで1000億円を上積みしたのだが、亀井大臣はこれを不満として、金曜日の閣僚会議を欠席。最後は鳩山首相の説得で決まったのだが、これで決定は4日遅れた。
きのう(12月8日)のやり取りは、菅副総理が「なんで金曜の閣僚会議を欠席したんですか」と詰問したところから始まったらしい。具体的な内容はわからないが、亀井大臣は「民主党政権でなくて連立政権なんだ」、対して菅氏が「亀井政権じゃない」といったとか。
会見で亀井大臣は「菅さんが言っちゃいけないことを言ったから、たしなめた。政治主導は民主主導ではない。3党は対等だ。(要求を)全部やってくれなんて、思い上がっちゃいませんよ」
しかし、どう見たってごり押しの印象は強い。菅副総理は「郵政株式売却凍結もやった。社長人事にも黙っていたのに……」とも言ったらしい。民主党内には当然「ここで譲ったら本予算でもいろいろ言ってくる」「嫌なら連立から出ていけばいい」という声もある。
補正予算の発表で、「1000億円上積み」の意味を問われた藤井財務相が、「3党連立です」と答えたのが、この間の事情を端的に物語っている。
鳥越俊太郎が、「亀井さんは、小沢幹事長が3党連立維持をいっているのが強みなんでしょう」
所 太郎は「5連勝です」という。郵政社長人事、事業仕分けへの参加、返済猶予法、郵政株式売却凍結法、2次補正予算のことだ。
三反園訓は、「亀井さんは、いくときはドンドンだが、引きもうまい」
落合恵子は、「あのキャラクターは何なんでしょう」
三反園は、「参院選に向けての国民新党のアピールだと思う。参院選後は民主党に合流するか、その際は、代表代行くらいにはなるのか」
赤江珠緒は、「反発が来るのではないか」
鳥越は「やり過ぎだよね」
しかし三反園は、「いずれ対応を変えてきますよ」
まあ、油断もすきも……という策士であることは確か。5連勝の中に時限爆弾があるかもしれない。