<テレビウォッチ>いぜん先が見えない普天間基地の移転問題。さきに関西空港の話が出たが、こんどは佐賀空港の名前が出た。
国民新党の下地幹郎議員(沖縄選出)は衆院安全保障委で鳩山首相に、「県外移設というが、他の県に呼びかけるつもりはあるのか」と質問していた。その中で、具体名として「佐賀空港、関西空港、静岡空港」をあげていた。
下地議員は「今のままでは赤字で空港そのものがもたなくなるんじゃないか。それらを活用する方法として、佐賀空港で普天間の訓練を、関西空港で嘉手納の訓練を受け入れる、などが論議され始めた」という。
有明佐賀空港は1998年オープン。1日の運行は発着計12便。運営は赤字で、県から毎年4億円余の補填を受けている。
井口成人が現地を訪ねると、有明海に面した空港は付近にまったく人家がない。「普天間最大の問題、騒音対策にはいい?」と井口はいう。また、下地議員は、「佐世保(港)が近いので、移動しやすい環境にある」という。
沖縄タイムスにも、移転先として佐賀に関する記事が出たことがある。「アメリカ側が移転先として、発着が少ない佐賀はどうか? と聞いたが、日本側は反応しなかった」というもの。米外交筋の話だという。
この記事を書いた記者は、「あらゆる可能性を米側は調べている。佐賀の他にも例えば海兵隊の司令部を東京近辺にとか。米側はそれらを自由に口にできるが、日本側で論議にならないのは、基地負担に対する姿勢にある」という。
個別の名前が出れば、反対となるのは目に見えている。現にある佐賀県議は、赤字空港を作っちゃったことは棚に上げて、「寝耳に水」「いい海で日本一のノリの産地」「絶対反対」と。おそらくどこでも同じだろう。
赤江珠緒が「赤字空港の活用の可能性は?」ときいたが、井口も「非常に難しいだろう」と。
鳩山首相はきのう(12月7日)、コペンハーゲンでの気候変動条約会議(COP15)でオバマ大統領に会う18日までに「考えを米側に伝えたい」といった。
赤江が、「あちら立てれば、こちらが立たずということでしょうか」 。するとと、鳥越俊太郎が、「大前提が間違っている」と言い出した。「アメリカの基地は出ていってほしいというのが日本の意思だ。米のグアム統合軍事計画には、2014年までにテニアン、グアムに集約する、海兵隊はグアムへと書いてある。それなら辺野古へいく必要はない」「ヘリの墜落事故でも起きれば、鳩山政権は大打撃を受ける。1日でも早く何とかしないといけないという思いはあると思う。とはいってもと……」
若一光司は、「新政権発足で、民主党が昔からいっていた『グアム移転』を明確に打ち出すべきだった。アメリカははっきりしないから怒っているだけで、政府としての対案をハッキリ出せば違ってくる」
そう、選挙の結果にはだれも文句などつけるはずがないのだから。