<テレビウォッチ>年の瀬もだんだんと深まりつつあるが、なにが深まっても、景気のいい話は聞こえてこない。政府のほうでは税収も足りないし、税調は増税案に知恵を絞る。そうしたなか、太田光総理(爆笑問題)は「あらゆる増税を禁止します」とのマニフェストを打ち出した。
環境税にタバコ税に酒税(第3のビール等を標的に)、扶養控除などの廃止etcetc。マニフェスト実現はいいが、それと引き替えの増税、「民主政権の見通しの甘さを国民がフォローさせられる」のはゴメンだ――というのがソーリの主張のようである。
「悪いのにいい顔してる奴」
「車に乗って仕事行って、風呂入って酒飲んでタバコ吸う。これは普通のお父さんの生活リズム。なんで当たり前の生活の所に(税金が)入ってくるんですかね」と中川剛(中川家)。この素朴すぎる疑問には、ゲストの政治家軍団をはじめ、答える者はなかった。
そして、議論はたいして深まらないなか、ソーリは数か月前の自民政権時代を思い出しては、ずいぶんと懐古的になっていた。当時は「古い体質の自民党がまたなんか悪いことやってんだろ」と思っていればよかった。「麻生(前首相)の人相も悪いしさ。わかりやすかった」。「自民党はわかりやすい悪だった」とソーリはつぶやく。さぞ悪意のぶつけがいもあったのだろう。対して、民主党を正義にしておけば、この番組も議論になったという。
しかし、民主党は何なのか。「本当は悪いのにいい顔してる奴」ではないかとソーリは分析。増税にしろ、鳩山首相の献金問題にしろ、「納得できるように落とし込んでない。なんでたった3か月でこんなに不安になるの」。こういう奴は始末におえない。このまま行けば、「あのわかりやすい悪のほうがよかった」といったことになりかねないとソーリは考えている。
とくにハトヤマ首相には納得がいかない。議論の流れとはほとんど無関係に、「ハトヤマ(首相)は絶対に辞めるべき」と突然激高。「アイツはいますぐ辞めるべきなんじゃないの!? それが民主党のやり方なんじゃないの」とソーリは民主議員につめよった。しかし、誰も答える者はなかった。
ボンド柳生
*太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中(日本テレビ系)