<テレビウォッチ>普天間基地の移転問題できのう(12月3日)、社民党の福島党首が、「辺野古だったら、党としても私としても重大な決意をしないといけない」と、連立離脱をほのめかした。これが意外な展開を生みかねない状況になってきた。
この発言は、社民党の党首選にからんで、県外・国外移設を主張する議員のけん制に答えたものだが、一方で、参院での過半数に2議席たらない民主党の事情をうまく利用した切り込みとも見える。
三反園訓は、「福島、小沢、鳩山3者の思惑が一致したもの」と見る。
小沢幹事長としては、参院選まで沖縄の反発を招きたくない。これを先送りできた。鳩山首相は、県外・国外移転を言ううえで、アメリカを説得する材料がほしかった。福島党首は、本当に連立を離脱したら存在感がなくなる。ぎりぎりのところ、というのだ。
頭の中は「グアム移転」といわれている鳩山首相も福島発言を「重く受け止める。一方で外交交渉ですからね」といった。
三反園は「年内決着がないということは、辺野古案はなくなったということ、といってグアム移転も難しい」
大谷昭宏は、「県外と言ってる人は、どこと言いなさいよ」と。これがもうひとつの話につながる。移転先として浮上した関西国際空港だ。
橋下・大阪府知事が先月30日、「政府からそういう話があれば、基本的には(議論を)受け入れる方向で検討したい」と発言。民主党からも「歓迎したい」(岡田外相)、「大変ありがたい話」(前原国交相)などの反応。
山口一臣は「勇気ある発言だと感心した。日本の問題だという議論のきっかけになってくれればと思う」
木場弘子も「関空が抱えるいくつかの問題の解決にもなるかもしれない」
そこで大谷が、「私は実は個人的にそう思っていた。おそるおそる大阪の人に聞いてみたら、『大歓迎だ。なんでテレビで言わないんですか』といわれた。関空を抱えてる限り、大阪の経済は地盤沈下するに決まってる。いつかは手放さないといけない」
「沖縄がどれだけ大変か痛みがわかるのは、米軍基地のあるところだけだ。普天間が大変だといっても、じゃあうちに来いと誰もいわない。県外移設という人は、うちに来てくださいと言わないと無責任。わたしは大阪府民ですから、大阪に来てくださいと言いたい。大阪は沖縄出身者が1番多いところだから」
山口も「国会議員があれだけいて、自分の地元にという人はひとりもいない」
大谷「本当に沖縄が困ってるんなら、引き受けますと。大阪ってそういうところなんですよ。『ま、よろしいやん。うちへ来なはれ』と」(笑い)
大阪人の現実主義、いいねぇ。