<テレビウォッチ>迷走を続ける沖縄・米軍普天間基地の移設問題。社民党の福島みずほ党首の『爆弾発言』で、くすぶり続けていた火の粉が一気に燃え上がった。
ただ、燃え上がるのは周辺ばかり。メリハリに欠け、相変わらず先送りを表明するだけの鳩山首相が一気に主導権を発揮するかどうかは不明。
番組では、コメンテーターがイライラしながら「まず首相は、何を考えているのか、方向性を明確に出すべきだ」と。
福島党首の爆弾発言とは、現政権が普天間基地の移設で日米合意通り名護市辺野古沿岸部に決めた場合、連立政権からの離脱も辞さない考えを初めて示したこと。
この発言の裏には、12月4日告示される社民党の党首選を巡る党内事情もあった。
民主党と連立を組んで以降、福島党首の「辺野古沿岸部移設反対」のトーンが弱まり党内に不満が充満。
党首選で照屋寛徳衆院議員(沖縄2区)を推薦する動きなど、対立候補擁立の動きも出てきた。
福島党首の発言で結局、照屋議員は立候補断念を表明し、福島党首の無投票4選が確実になったが、火の手は、外堀から鳩山政権の本丸へ。
スタジオでは、キャスターのみのが「そもそもこの問題は外務省?それとも防衛省?」に、毎日新聞論説委員の与良正男は「もう首相の問題になっちゃった」。
さらに、みのが「小沢さんは何も言わないのですかね~」と。これに与良は「小沢さんに調整してくれと頼ってくる不思議な現象がありましたが、内閣で決めることですよ」と。
続けて与良は「新しい移設場所を探してくれと岡田外相か北澤防衛相にいったらしいが、鳩山さんはまずどうするかという方向性を言って欲しい」と、先送りするばかりで方向を打ち出さない首相に厳しく注文を。
あちこちでメリハリのない対応が目立つが、普天間基地移設問題は日米関係も絡むだけに問題先送りは百害あって一利なし、もはや限界に……