<テレビウォッチ>「事業仕分け」も後半戦に入った。きのう(11月24日)は鳩山首相が視察に訪れ、「強い熱気を感じた」と述べ、来2010年もやる価値があると言った。一時、「仕分けは今回だけ」と発言していたのとは、えらい違いである。内閣支持率を支える大きな要因となっている「仕分け」ショーを見直したからだろう。
番組は、やはりきのう「仕分け」現場へ赴いた片山善博(前鳥取県知事)に、みのもんたが話を聞く形になった。
みの「現場の雰囲気は?」、片山「大半は良識的。テレビ、新聞などを見ている人はかなりとげとげしい印象を受けるかもしれないが、違う。お役人が答えをはぐらかしたりすると、仕分け人がいらつくことはあるが、ほとんどは良識的」、みの「1時間では足りない?」、片山「十分だ。国民のためにこういうことが必要だ、と説明するには1時間あれば十分」、みの「仕分け人の人数は?」、片山「ちょっと多い。1人1人が必ずしも十分に発言できない。お役人たちより仕分け人の持ち時間が少ない」
片山は最後に「与党の国会議員のイメージが変わった。自民党時代はお役人を呼びつけて、これ入れろ、これ付けろ、というのが与党のやることだった。今は若い人たちが税金のムダ使いを省くためにビシビシ切り込んで行く。だから国民から見てわかりやすい」と結んだ。
片山は今や準レギュラーコメンテーターとなった感がある。おそらく現在、闘病中の浅野史郎(前宮城県知事)のピンチヒッターとして登場したと思われるが、この起用は当たった。片山が行政刷新会議メンバーに選ばれたからである。おいしい人材を得たといえる。