騎手の武豊が2009年11月19日のブログで、秋のGI戦線について綴っている。
先週のGI「エリザベス女王杯」(15日)は、前半から後続を大きく離す「大逃げ」をうった穴馬2頭が1、2着。最後の直線でもあまりに差が開いていたことから、逃げた2頭の騎手以外は「ボクも含めて面白くもなんともない競馬でした」と明かす。40歳のトップジョッキーをして「こんな落とし穴もあるんだ、といまさらながら競馬の恐ろしさを学びました」と言わしめたレースだった。
GIレースは毎週続く。だが今週の「マイルチャンピオンシップ」(22日)に武の乗り馬はいない。「仕方がありません。見学です」ともらす。来週の「ジャパンカップ」(29日)も、手綱を取り続けたウオッカがフランスのクリストフ・ルメール騎手に乗り替わることが決まり「そういうこともあるのが騎手稼業ですから、落ち込んでもいられません」と綴るが、やや残念そう。
2週連続でGIに乗り馬がいなくなる危機だったが、「入れ替わり」でダービー2着馬・リーチザクラウンの騎乗依頼が舞い込んだという。「感謝して、全力を出し切ることに頭を切り換えています」と気持ちを新たにしていた。<テレビウォッチ>