市橋容疑者30歳の抵抗 その傾向と対策

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<テレビウォッチ>英国人女性の死体遺棄容疑で逮捕された市橋達也容疑者(30)。10日たっても依然、絶食と事件に関しての黙秘を続けている。

   接見している弁護団が11月19日、その市橋容疑者の近況を明らかにした。それによると、19日は栄養剤の注射を拒否、取り調べについて不満を漏らしていることが分かった。

   これまで市橋容疑者は数回、栄養剤の注射を打たれているが、「注射を打たれた時、意識が朦朧となった。それでも取り調べをされそうになった。そういうことは断れないんですか」と弁護団に尋ねたという。

   弁護団が断われることを説明し、「健康状態を維持しなければ面会すらできなくなる。健康状態だけは自分で管理してよね」とアドバイスしたが、黙って聞いていたという。そのあと市橋容疑者は栄養剤の注射を拒否した。

   また、弁護団が取り調べ内容を書いておくように渡した『被疑者ノート』にも、市橋容疑者は次のような取り調べについての不満を書いていた。

「(取調官から)このまま黙秘を続けていれば、社会には出られないこともある。あるいは極刑もありうると複数回にいわたって言われた」
「取調官から『家族のところに(マスコミが)行くのはお前が喋らないからだ。喋れば家族のところに行かないんだよ』と言われた」

   これらの不満から推測すると、市橋容疑者の絶食・黙秘はやはり捜査当局の取り調べに対する抵抗か……

   弁護団は警察と検察に適正な取り調べを行うよう申し入れたが、これに千葉県警は「法にのっとり適正な捜査をしている」とコメントしている。

   元東京地検公安部長の若狭勝弁護士は「13日間絶食していた人間を自白させたことがあるが、心の琴線というか、心の奥に隠れている感情にいかに触れることができるかどうかだと思う」と。

   この時は、被疑者が信仰していた仏教の本を読ませたところ、事実を話し食事も取り始めたのだという。

   市橋容疑者に果たしてこうした信仰心の片鱗があるのかどうか??

文   モンブラン
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