<テレビウォッチ> 「中小企業金融円滑化法案」(返済猶予法案)を強行採決した政権与党に対するコメントは当然、厳しい。
与良正男(毎日新聞論説委員)は「政治は政権交代して変わったと僕も言っているけど、国会は変わらないですね。与野党が入れ違っただけで、こういう方法しかないですかね」と、いささか投げやり気味。
そして「実質審議は2日でしょう。議論のある法案なのに短い。まず責められるべきは民主党だ。国会を開くのが遅過ぎて、こうなってしまうのは見えていた。総理の政治資金問題など、あまり触れられたくない思いがあって、国会を短くしたのではないかと言われてもしかたない。こうしたところでツケが回る」と批判する。
北川正恭(元三重県知事)は「(返済猶予法案は)与野党が激突する問題ではなかった。審議を月末までと決める一方で、あまり議論したくない事情があって追い詰められて強行ということでイメージは悪い。受けて立って堂々と議論する方がいい」と指摘した。
与良に言わせれば、民主党には「亀井法案」に早目に決着をつけたい気持ちもあったらしい。厄介もの扱いということだろうか。北川は「鯛のしっぽが頭を振り回した感じ」と表現した。いずれにしても、民主党は、国民の期待度をどんどん低下させているようだ。
文
アレマ