テレビ番組プロデューサーの、おちまさとが2009年11月18日のブログで、60の候補が出そろった「流行語大賞」ノミネートのことについて書いている。
それによると、典型的な流行語――ギャグ的、セリフ的なものが少ないように感じているという。過去には「そんなの関係ねぇ」「グ~」が感心を集めたが、今年は「トゥース!」「あると思います」「こんなところ来とうはなかった」くらい。しかも、実際に口に出す機会は少なそうだ。
「去年まで毎年ギャグ的流行語は欠かさずわかりやすくあった気がするが今年いきなりないような感じがする」
それはなぜか。ネットやケータイの影響で流行の意識も多様化し、分散しているのではないか。新聞・雑誌・テレビ広告が減った昨今の状況ともリンクしているのか――。
くわえて、「草食男子」「婚活」「1Q84」「侍ジャパン」といった単語的なものが多いと指摘する。「ある種の仕掛け感は拭えず本当に流行ったなぁという会話的に使えるものがない」。そういうわけで、おちは、もしかしたら今年は「わかりやすいギャグ的流行語がない年」になるかもしれないことを、思案していた。<テレビウォッチ>