<テレビウォッチ>このところすっかりカゲが薄くなった自民党で、久々にテレビ映りに耐える男が登場した。ご存知小泉進次郎(28)がきのう(11月18日)の内閣委員会で初質問に立った。
「ザ新人ともいえる最年少28歳。自民党には20代はひとりしかいませんが、質問の機会を与えて頂きありがとうございます」と、殊勝な滑り出し。周囲から「頑張れ」の声もかかる。
子育て問題から天下りまでの質問を繰り出したのだが、答弁に立った福島少子化担当、菅副総理も、どことなくやさしい受け答え。言葉のいい違いにも民主党から助けが出たり。
日本郵政の社長人事が、天下りではないかと追及したあたりでは、親譲りを彷彿とさせる場面もあって、堂々たるものだった。
菅副総理は「小泉純一郎元総理とはだいぶ議論をさせていただきましたので、場所が逆になったので……」などと切り出し、終わったところで歩み寄って握手まで。
記者にも「さわやかで歯切れよく好感がもてました。自分の言葉で話していたし」。むしろこれらを見守る自民党議員の複雑な表情が印象的だった。
長谷川豊の問いに本人は、「先輩議員からびしびし指摘してほしい」「何点くらい?」「自己採点はしません。スタジオでフリップで出してほしい」
といわけで、スタジオで採点した。
岩上安身は80点。「与党までが拍手したりして、タレントのデビューを見守っているような感じ。本来の野党議員の質問とは違う」
佐々木かをりは100点。「いまの自民党の状況からすると100点」
前田忠明は90点。「顔、声、パフォーマンス。顔は兄貴よりいいかも」
小倉智昭は50点。「甘いですけどね。声がいい顔がいいだけじゃだめ。天下りの件でも、なぜそうなったのかまで追及しないと、先が止まってしまって面白くない。菅さんにあしらわれていた」
長谷川は、福島大臣が「自民党がもう少しやってくれていれば」といったのに対して、小泉議員が「自民党になりたてなので……」と言ったのをとらえて、「知らないと言い切れる世代」といった。
が、小倉は「新人だから知らないよ、で質問が成り立つかというと、違うでしょ。勉強してこないといけないんだから。でも将来有望」
いまから「有望」ということは、親父さんより素質がある?