<テレビウォッチ>「首相発言に与野党批判」という見出しの「読売新聞」の記事に、杉尾秀哉(TBS解説委員室長)が説明を加える。
――東京における『ユキオ・バラク』の日米首脳会談で「普天間飛行場移設問題には迅速に結論」を出そうと合意したはずなのに、翌日シンガポールで、鳩山首相が「来年行われる名護市長選に従って方向性を見定めることも」と結論を先延ばしするような発言をした――これが合意を反故にしかねず、米大統領への「背信行為」ではないかと、自民党からはもちろん、与党内からも「ビックリした」と声が上がっているというのである。
みのもんたが「日本でビックリしたというなら、アメリカではもっとビックリするでしょうね、言っていることと違うのかって」と笑う。
末吉竹二郎(国際金融アナリスト)は「わざわざ東京で会っているわけでしょう、短い時間の間に。意見の違いはいいけど、両首脳の間に不信感が生まれるのは両国にとっては問題だ」と心配する。
杉尾も「鳩山さんのことばの軽さが裏目に出なければいいが……」と漏らす。
それにしても一国の首相が「前言を翻した」と受けとられるようなことを、日をおかずに言ってしまうとは……。ビックリするよりも呆れてしまう。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト