小沢一郎のナゾ 解くメディアはどこだ

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不審死・逃走劇・女子大生殺し

   片山前鳥取県知事の真っ当な批判も届きそうにない。

「比例復活の議員の処遇も可哀想に思えます。(中略)国会議員の仕事は、次の選挙のために辻立ちすることではありません。そんなことをしてもらうために国民は高い歳費を払っているわけではない。地元で選挙活動ばかりするのなら、歳費を返上してからにしろと言いたいですね」(文春)

   政治アナリストの伊藤惇夫氏がいうように「小沢氏が権力を握ること自体は否定すべきことではないが、それは、こういうことをするために権力が必要なのだと国民に説明するべきでしょう。それをしないで権限を肥大化させているから、党内にも、国民にも不気味な不安感を与えてしまう」(ポスト)のだ。

   小沢幹事長はメディアの操り方をよく知っている。表に出ないで説明もしなければ、メディアが勝手に虚像をどんどん膨らませてくれるのだ。それは、小沢氏が最年少で自民党の幹事長になったときから、私がかかわった雑誌で小沢批判を続け、結局は、彼の虚像を大きくすることに一役買った反省を込めて、そういえる。

   週刊誌を含めたメディアは、今こそ総力を挙げて、小沢という永田町最大の謎を解き、彼の正体を白日の下に晒してもらいたい。

   不謹慎ないい方だが、このところ、週刊誌にとって嬉しい悲鳴を上げたい事件が続出している。関東、鳥取で起きた30代の豊満女性とかかわった男性たちの「不審死」疑惑。これは新聞、テレビが実名報道しないために、疑惑を持たれている女性の写真が見たければ週刊誌を買うしかない。これに、英会話教師の死体を遺棄したとして逃亡していた市橋達也容疑者の逮捕や、千葉と島根で起きた女子大生殺人など、取材力と切り口を試される事件がこれほど続くのも珍しい。

   事件は週刊誌の華。総花的ではない読み応えのある記事を読ませてもらいたいものだ。

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