<テレビウォッチ>市橋達也容疑者が大阪で逮捕されたほぼ同時刻、市橋容疑者の両親が11月10日夜、岐阜・羽島市で記者会見に応じた。
これまでマスコミには姿を見せなかった父親が、淡々と息子への思いを語った一部始終を取り上げた。その印象をコメンテーターたちは「少し冷静すぎるのでは」と……
まず、息子が逮捕されたことについて。
「これ以上逃げても結局は、(被害者の)リンゼイさん家族、私たちにとっても苦しいだけなんですよ。苦しみが増えるばかり。それが和らぐことなのですから、ホッとしました」
と。
2年7か月に及ぶ逃亡について。
「これだけメディアを通して報道されている人物が国内にいるとしても、そんなに長く逃亡できるのか疑問に思っていた。確たる情報がないとすれば、やはりどこかで死んでいるのではという可能性を持っていました」
「仮に息子が死んでいたということであれば事件は何も分からない。不明な点で終わってしまう。そういう意味では生きていてホッとしています。本来は息子自身が警察に出頭するなりして欲しかった。それが息子にはできなかった」
また逃亡資金を出していたのではという説にについて。
「逃亡資金を私たちが出したことは一切ない。誓ってありません」
さて、スタジオではこの会見VTRを見た印象はどうだったのか……
まず、東大教授のロバート・キャンベルが次のような批判と受け取れる発言を。
「感情的にならず淡々と語る中に、2年7か月の逃亡のナゾやリンゼイさん家族に対する申しわけなさなど言葉の端々出ていた。ただ、見ていて何か他人事のように客観的に語っている。現在の日本の家族の距離感とかが彼の言葉の中から垣間見られた」
これに内科医のおおたわ史絵が苦悩を思いやる発言を。
「見ている側の印象は、もっと責任を感じてもらいたいと思ってしまう部分がありますが、ご両親がいけないのではなく市橋容疑者が作り上げた我々の感情ですから……」
ところが、キャスターの加藤浩次が「世間を騒がせた部分はちゃんと詳細あるべきだと思うんですがね」と蒸し返した。
が、テリー伊藤が「父親はお医者さんですから冷静でなくちゃいけないという訓練を受けてああいう形になった。そこを責めるのは酷な感じがする」と、やはり父親を援護した。
これまで加害者の両親がこうした会見に応じるケースはほとんどなかった。両親が会見に応じた親としての責任感、勇気は認めたい。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト